大変長らくお待たせしました!
川名さんの『きつねのつき』(北野勇作/河出書房新社)のお話2回目です。
関・オ 「おお〜」
川 「一緒ですね」
清 「よく使うんだよ」
関 「これ、オビのところ。
右のほうは字間が空いてるのに左のほうは字間が詰まってるんですね。
左の詰まってるほうに字間を合わせないんですね。
天地を取ったってことですよね?
おもしろいなあ」
川 「わー。なんか、今、緊張してきた(笑)」
関 「いやいや、こういうのもおもしろいじゃない。
自分だったらやらないんだけど、こういうのっておもしろいじゃない。
だから、人の仕事はおもしろいんです」
清 「この書体は何?」
川 「これはですねー。『くれたけ』ですね」
関 「こういうかわいい書体、いっぱい使いますよね」
川 「そうですね。
わりとカワイイものオファーが増えてきたので」
関 「書体が少ないんで、自分で作っちゃったりしますよね。
あまく(=少しぼかす感じに)したりして作るんです」
清 「あまくするのって、フォトショ(=フォトショップ)へ持って行くの?」
ガウスかけてもう1回、二階調にして戻してって感じ?」
関 「そうです。そうです」
清 「『くれたけ』は古いのがかわいかったりするよね」
川 「そうですね」
清 「漢字は何を合わせてるの?」
川 「そうですね。イワタの昔のCIDかなんかを角を落としたりしてますね」
清 「なるほど。そうしないと合わないもんね」
次回はさらにこの本のかわいさにこだわった部分に入っていきますよ。